(以下、昔話の深層・河合隼雄著を参考にあらすじを綴る)
あるところに若くて生意気な娘がいた。親のいうこともろくに聞か
ないどうしようもないイタズラ娘。
ある日、彼女は思い立ったように両親に宣言した。
「あたし、トルーデさんのところへ行ってくる。みんながトルーデ
さんのところってとっても変わってるって言うから、行ってみたく
なっちゃった。行かなくちゃ気がすまないわ。」
両親はそんなこととんでもない、と止めたのだが娘はその制止を
振り切って飛び出してしまう。
トルーデさんのところに行く前に娘は三人の恐ろしい人を見かける。
黒い男に緑の人、真っ赤な人の三人。
そしてトルーデさんの部屋に入る前、トルーデさんが恐ろしい魔女
の姿をしていたことを告白する。
その瞬間、魔女は再び恐ろしい姿を現して、魔法で娘を棒切れに
変える。そして釜の火の中に投げ込んでしまうのである。
残されたのは魔女ひとり、そして魔女は喜びながら叫ぶ。
「やあれ、明るいこと明るいこと!」
以上が物語の全てだ。
無謀な娘が両親の制止も聞かず、危険に自ら飛び込んで殺される。
なんというあっけない結末。魔女が悪いのは分っているが、魔女の
存在ははじめから皆わかっていたわけである。
イスラムの神の名の下、殉教していった数多くの男たち、罪のない
女子供。多くの死者が今なお生産され続けているそんな無法地帯。
憎しみと誤解、悲しみと恨みの渦巻く戦時下のイラク。
ただひとり言葉も知らずに現れた男。
平和ボケした国からやってきた物見遊山のバックパッカー。
そう受け取られても仕方のないことだ。
もしも香田さんに何か正義の意思があったにせよ、それを鬼人の
心と化したテロ組織の者に説明できないのであれば報われない。
正義感に好奇心。悲しき性。
彼にはその正義感を、好奇心を真に満たすだけの実力と責任感が
あったのだろうか。アメリカ軍に虐げられているイラクの現状を
確認したかったのであれば、もっと賢い方法は無かったのだろうか。
香田さんはトルーデの前に完全に無力だった…
中越震災により本件のインパクトは薄れ気味ではあった。しかし、
この事件に現代の日本の若者に欠如した「重大な何か」が啓示され
ているような気がしてならない。
モラトリアム、パラサイト、そのような言葉が脳裏をよぎる。
香田さんをせめているわけではない。彼はそんな現代日本の犠牲者
なのだから。冥福を祈りたい…


誘い込む
呑み込む
土への還元
上記のぶきみな(笑)コメント…ピンときましたよ。
グレートマザーでしょう。
トルーデさんについては河合隼雄著の昔話の深層の中で、ユング心理学のグレートマザーと関連づけられて紹介されていますよね。
TANGTUGさんの名作「GreatMother」。
あの中にトルーデさんを発見することはできるでしょうか?
・にもかかわらず,ロック,フェスの馬鹿げた盛況って? ・自尊心の無いナルシズムの群れか?
小泉首相を降ろせない国民だけのことはある。
,,島国は,摩擦を作らない,洗練された礼儀がある筈なのに,ネガティブな島国根性が,露わだった。
〜にしがみつくしかない,悲境に居るのかもしれない。
「・・遺体が彼じゃなきゃ、・」粗野な台詞を吐かないでください。